みなさんこんにちは、税理士の岩本隆一です。無申告や税務調査を多く取り扱っている税理士事務所を営んでいます。(いつでもお問い合わせください!!)
😱 国税庁、エステ・整体院の「現金売上除外」を狙い撃ち中
突然ですが質問です。
あなたのサロン、現金売上をきちんと記録していますか?
「え?もちろんしてる」
そう思ったあなた、本当にすべての現金がきちんと記録され、申告されていますか?レジに通していない現金は?予約表に載っていない「飛び込み客」の支払いは?
実は国税庁、現金取引の多いエステ・整体業界を「要注意業種」として常にマークしています。現金は電子決済と違って追跡が難しく、「売上除外」の温床になりやすいからです。
💰 「現金売上除外」って何?税務署はどう見ている?
「現金売上除外」とは簡単に言うと、お客さんから受け取った現金の一部または全部を帳簿に記録せず、税務申告から除外すること。「つまみ食い」とも呼ばれる古典的な脱税手法です。
国税庁の内部では「サービス業の特性」✕「現金決済の多さ」✕「小規模経営」という組み合わせが、売上除外が発生しやすい「危険な三角形」と呼ばれているとか。(マジです)
🕵️ あなたのサロンが税務調査対象になる3つのトリガー
1. KSKシステムのAIがあなたを選ぶ
国税庁の「国税総合管理(KSK)システム」は、全国の納税者データを分析し、「この業界の平均所得率は40%なのに、なぜこの店は10%しかないんだ?🤔」といった異常値を検出します。同業他社より極端に低い所得率で申告し続けると、ほぼ確実にマークされます。
2. 元従業員の内部告発
これが一番ヤバい。「社長、毎週金曜日の売上だけ帳簿から抜いてるんです!個人の口座に入れてます!」といった具体的な情報は、税務署にとって宝の山。情報提供者(密告者)の身元は守られるので、退職した不満のある元従業員からの告発には特に注意が必要です。
3. 消耗品から売上を推計される
「この店、年間でマッサージオイル100本仕入れてるのに、申告売上は50本分しかないぞ?残り50本はどこに消えた?🧐」
税務署は仕入れたオイル、シーツ、タオルなどの消耗品から、あなたの店の「理論上の売上高」を計算できます。この「理論値」と申告額の差が大きすぎると、売上除外を疑われます。
🔍 税務調査官の秘密の調査テクニック
「予約表✕売上」の突合調査
「4月15日の予約表には8人の名前があるのに、なぜレジには3人分の売上しか記録されていないんですか?🤨」 →予約台帳と売上記録の不一致は、売上除外の決定的証拠になります。
銀行口座の徹底分析
「事業用口座への入金は少ないのに、なぜ社長の個人口座には毎週10万円の現金入金があるんですか?🧐」 →事業主の個人口座も調査対象になります。怪しい現金入金は即アウト。
無予告の店舗訪問
「こんにちは、税務署です。今日の予約表とレジを見せてください😊」 →抜き打ちで店舗を訪問し、現場の実態を確認することも。
客を装った内偵調査
「60分コースお願いします」 →極端な場合、調査官が客を装って来店し、領収書の発行状況などを内部から観察することも。(レア)
💸 バレたらどうなる?驚愕のペナルティ
現金売上除外が発覚した場合:
- 本税(追徴税額):本来払うべきだった税金
- 重加算税:追徴税額の35%~40%のペナルティ
- 延滞税:納付が遅れた期間に応じた利息
つまり、100万円の脱税がバレると、追徴税額100万円+重加算税35万円+延滞税…と、元の2倍近い金額を支払うことに!
最悪の場合、「査察」(マルサ)の強制調査に発展し、刑事告発されることも…💀
🛡️ プロが教える!税務調査から身を守る5つの鉄則
1. 全ての予約と売上を記録する鉄の掟
すべての予約、売上を例外なく記録する体制を作りましょう。POSシステムの導入も有効です。
2. 現金はその日のうちに記録&入金
現金はその日のうちに記録し、できるだけ早く銀行に入金。「手元現金」を最小限に。
3. 消耗品管理を徹底
オイルやタオルなどの使用状況を記録。廃棄分も記録しておけば「推計課税」の反論材料に。
4. 事業と個人のお金を絶対に混ぜない
事業用と個人用の口座は厳格に分離。事業資金の個人的流用は絶対NG。
5. 税理士との二人三脚
「勘」で経営しない。税理士と連携し、定期的に数字をチェック。異常値の早期発見が鍵。
🤔 「でも皆やってるんでしょ?」という危険な思い込み
「この業界、皆やってるから大丈夫でしょ」
これは税務調査の世界では「死亡フラグ」です。むしろ国税庁は「この業界は皆やってる」と思っている業種こそ、重点的に調査します。
実際、私の顧問先でも「皆やってるから」と安心していたサロンが、突然の税務調査で数百万円の追徴課税を受けたケースが多数あります。あなたのサロンが次の標的にならないよう、今すぐ対策を。
最後に
「将来の税務調査」で争うより「現在の税務申告」を正確にする方が100倍ラク。調査が始まってから慌てて税理士を探すのではなく、普段から正しい記録と申告の習慣を身につけることが最大の対策です。
当事務所では、エステ・整体院専門の税務調査対策コンサルティングを行っています。「うちの記録、大丈夫かな?」「調査が来たらどう対応すべき?」といったご相談はいつでもお待ちしております。皆様の事業が税務リスクなく、健全に発展することを心より願っています!