転売ヤーの税務調査事例5選!実際にバレた手口と対策法を徹底解説

税理士の岩本隆一です。税務調査のご依頼募集中です。
どうも、最近めちゃくちゃ転売ヤーの税務調査案件が増えててですね。メルカリとかヤフオクで転売してる人、結構な確率で税務署にマークされてるんですよ。
「バレないでしょ〜」って思ってる人、甘いです。税務署、めちゃくちゃ優秀ですから。
今回は実際に僕が関わった転売ヤーの税務調査事例を5つ紹介しつつ、どういう手口でバレるのか、そしてどう対策すればいいのかを解説していきます。
事例は個人情報保護のため修正しております。予めご了承ください。
事例1:ポケモンカード転売で年間利益800万円のサラリーマン
これ、めちゃくちゃ典型的なパターンなんですけど、30代のサラリーマンの方でした。
ポケモンカードの転売で年間800万円の利益を出してたんですが、確定申告は一切なし。「会社員だから関係ない」と思ってたらしいんですよね。
バレた理由
- メルカリの取引履歴から税務署が売上を把握
- 銀行口座への入金パターンが異常
- 同じ商品を大量出品していたため目立った
結果的に追徴課税が320万円。重加算税も含めると、かなりの金額になりました。
対策ポイント 会社員でも副業所得が20万円を超えたら確定申告が必要です。「バレない」じゃなくて「ちゃんと申告する」が正解。
事例2:限定スニーカー転売で月収100万円の大学生
大学生の事例も最近多いんですよね。この子は限定スニーカーの転売で月収100万円を達成してました。
SNSで「転売で稼いでる大学生」みたいな発信もしてて、かなり目立ってたんですよ。
バレた理由
- SNSでの収益自慢投稿
- 複数のプラットフォームでの大量取引
- 仕入れと販売のタイミングが明らかに転売目的
追徴課税は約200万円。親御さんがめちゃくちゃ慌ててました。
対策ポイント 学生でも所得があれば申告義務があります。SNSでの発信は税務署も見てるので要注意。
事例3:ゲーム機転売で家族名義を使った主婦
これは巧妙だと思ったんですが、PS5とかNintendo Switchの転売を家族名義で行ってた主婦の方。
夫、子供、両親の名義を使って複数アカウントで転売してました。年間利益は約600万円。
バレた理由
- 同一住所からの大量出品
- 家族名義の口座への不自然な入金
- 仕入れパターンが組織的
結果、重加算税適用で追徴課税が約350万円に。
対策ポイント 名義貸しは脱税行為です。家族名義でも実質的な運営者に課税されます。
事例4:中国輸入転売で年商3000万円の個人事業主
これはスケールがでかかったんですが、中国から商品を輸入して日本で転売してた個人事業主の方。
年商3000万円、利益率30%で約900万円の所得がありながら、申告は年間200万円程度でした。
バレた理由
- 税関での輸入実績と申告内容の乖離
- 銀行口座の外国送金記録
- 倉庫の賃貸契約と事業規模の不一致
追徴課税は約500万円。さらに重加算税で700万円超えに。
対策ポイント 輸入業は税関記録が残るので特に注意。事業規模に見合った申告が必要です。
事例5:チケット転売で年間利益400万円の会社員
コンサートチケットやイベントチケットの転売で年間400万円の利益を出してた会社員の方。
複数のチケット販売サイトを使って転売してました。
バレた理由
- チケット販売サイトの取引データ
- 同一人物による大量購入・転売パターン
- 銀行口座への頻繁な入金
追徴課税は約180万円でした。
対策ポイント チケット転売は古物商許可も必要な場合があります。法的リスクも高いジャンルです。
転売ヤーが税務調査でバレる共通パターン
これらの事例を見ると、共通するバレるパターンがありますね:
1. プラットフォームからの情報提供 メルカリ、ヤフオク、Amazonなどのプラットフォームは税務署に情報提供してます。
2. 銀行口座の動き 不自然な入金パターンは確実にチェックされます。
3. SNSでの発信 「転売で稼いでる」アピールは税務署も見てます。
4. 事業規模と申告内容の乖離 明らかに事業としてやってるのに申告してないとバレます。
転売ヤーが今すぐやるべき対策法
1. 正しい確定申告をする 当たり前ですが、これが一番大事。
2. 帳簿をつける 売上、仕入れ、経費をきちんと記録する。
3. 事業として取り組むなら開業届を出す 個人事業主として正式に活動する。
4. 専門家に相談する 税理士に相談して正しい申告方法を学ぶ。
まとめ:転売も立派なビジネス、正しく申告しよう
転売って、やり方によっては立派なビジネスなんですよ。問題は税務申告をちゃんとしてないこと。
「バレないだろう」は通用しません。税務署の調査能力、めちゃくちゃ高いです。
もし転売で利益が出てるなら、今すぐ税理士に相談して正しい申告をしましょう。後から追徴課税を払うより、最初からちゃんと申告した方が絶対に安いです。
税務調査で困ってる転売ヤーの方、お気軽にご相談ください。一緒に解決していきましょう。