無申告

現金商売(美容院・飲食)で売上除外がバレやすいポイント

みなさんこんにちは、税理士の岩本隆一です。無申告や税務調査を多く取り扱っている税理士事務所を営んでいます。(いつでもお問い合わせください!!)


マジで怖い…税務調査官の頭の中

「現金商売だからバレへんやろ!」

これ、経営者あるあるなんですけど、地獄への一直線なんですよね。僕が見てきた何十件もの税務調査の現場で、この思い込みが人生を崩壊させるパターンを何度も目撃してきました。

税務署のAIレベルの分析力をナメてはいけません。


なぜあなたが「マークされた」のか

実は税務調査って完全にデータ分析から始まってるんですよね。調査官が「この店ヤバそう」って感じるポイントがあって

① 原価率の異常値がめっちゃ怪しまれる

例えば普通のラーメン屋さんの原価率って35%くらい。それが急に50%とかになってたら「え?材料これだけ買ってるのに売上これだけ?何かが消えてるよね?」ってなるわけです。

同業他社と比較して著しく数字が違うと、無条件でマークされます

② 生活レベルと申告所得の不一致がバレバレ

月収20万円申告の経営者が、ベンツに乗って高級時計つけてたらさすがに怪しいでしょ?

税務署は「推定生活費」って概念で、あなたの申告所得でその生活できるのか?を検証してるんです。SNSに投稿した高級レストランや海外旅行の写真まで調査対象になることも。

③ タレコミの威力がヤバい

元バイト、元奥さん、元彼女、ケンカした取引先…。「あの店、毎日レジから5万円抜いてます」みたいな具体的な内部告発が来ると、ほぼ調査確定です。

怖いですね。人間関係を大切にしましょう😇


税務調査官の忍者テクニック

「調査官って店に来る前に、既に8割方真相を掴んでる」

これ、マジなんですよ。なぜなら:

① 覆面調査が日常的に行われている

調査官が一般客のフリして来店。さりげなく店内を観察し、支払いを済ませ、その後の調査で自分の支払いがちゃんと記録されているか確認。

あなたのお店に来た”あの不自然なお客さん”、実は調査官だったかも…?

② 消耗品チェックがパネェ

美容室で1年間に仕入れたシャンプー量で「本来施術できる客数」を計算し、申告客数と比較。

飲食店なら割り箸、おしぼり、ペーパーナプキンの発注量から「本当の客数」を逆算。

「1000膳の割り箸を仕入れて、売上は500食分?残りの500食どこ行った?」

マジで怖くないですか?

③ 銀行口座の入金パターン分析

事業主名義、家族名義、全部チェックされます。

「毎週月曜に50万円の現金入金があるね🤔 レジの売上から抜いてる?」

言い訳できないパターンで入金してると一発アウトです。


実際にアウトになった悲惨な事例

🔥 大阪たこ焼き店の大惨事

レジから毎日現金を抜き取り、3年で1.3億円の所得隠し。

バレた理由?抜いた現金を自分の銀行口座に入金してた。

税務署「口座の入金記録見せてもらってもいいですか?」 → 終了

🔥 うなぎ屋の転落人生

外国産を国産と偽装しながら売上も除外。3年で1.9億円の所得隠し。

原価率がおかしくて発覚。「安い仕入れなのに高級価格で売ってる」という矛盾から。

🔥 美容インフルエンサーの落とし穴

SNSで広告収入を得ながら申告せず。9人で3億円の申告漏れ。

派手な投稿が税務署の目に留まったのかも?生活水準とのギャップがバレバレでした。


バレたらマジで終わる:ペナルティの真実

💀 計算してみよう:バレた時の損失

1000万円の売上除外がバレた場合:

  • 本税:150万円(所得税)
  • 重加算税:52.5万円(本税の35%)
  • 延滞税:30万円(ざっくり計算)
  • 合計:232.5万円

さらに!

  • 反復で加算税率アップ: 最大50%に
  • 最悪なら刑事罰: 懲役10年以下、罰金1000万円以下

「バレないだろう」のリスクを取る価値、ありますか?


アウトにならないための現実的な方法

正直言って「売上を全部申告する」以外にマトモな選択肢はないです。

でも現実的な対策としては:

1️⃣ POS導入は必須

手書きレシートとかExcelの自作帳簿は信頼性ゼロ。ちゃんとしたPOSシステム導入して、データを残しましょう。改ざんしにくいシステムほど「不正してません」アピールになります。

2️⃣ 原価率を把握せよ

自分の業種の標準原価率を知り、自店の数値が極端に外れてないか常にチェック。理由があって外れるなら、その理由を説明できるようにしておく。

3️⃣ 事業用と個人口座を絶対分離

事業の金と個人の金を混ぜるのは自殺行為。特に現金を事業から抜いて個人口座に入れるのは論外。バレます。100%バレます。


結論:賢い人の選択

「少しくらいごまかしたい」VS「刑務所行きたくない」

この天秤にかけたとき、答えは明白です。

税務調査って、正しく申告している人には何の恐怖もないんですよ。むしろ「うちの申告合ってました!」って証明してもらえるチャンス。

正直に商売して、しっかり記録して、適切に申告する。

それだけで夜もぐっすり眠れて、突然の税務調査にも動じない強靭なメンタルを手に入れられます。

当事務所では、税務調査対策や適切な記帳方法、確定申告のサポートなど、現金商売の経営者様向けの各種サービスを提供しております。「ちょっと不安…」という方は、いつでもお気軽にご相談ください。初回相談は無料です!税務調査の通知が来てからでは絶対に遅いです。早めの対策で安心を買いましょう。