税務調査で絶対に損しないための完全攻略ガイド

税務調査で絶対に損しないための完全攻略ガイド
どうも、税理士の岩本です!
税務調査って聞くと「うわぁ…」って思う人が多いんですけど、実はそんなに怖いものじゃないんですよ。私も20年以上この仕事をやってきて、数え切れないほどの税務調査に立ち会ってきましたが、正しい知識と準備があれば全然大丈夫です。
今日は皆さんに安心してもらえるよう、私の経験をもとに実践的なお話をしていきますね。
なんでこの記事を書いたの?
税務調査について調べても「○○税理士事務所にお任せください!」みたいな宣伝ばっかりで、結局何をすればいいのかよくわからないじゃないですか。
で、実際に税務調査を経験した人に聞いても「いやー、もう大変だった…」みたいな話ばかりで、具体的にどう対処すればいいかわからない。
そんなモヤモヤを解決するために、私の経験をフル活用して「これ読んどけば大丈夫」な記事を作りました。お客さんからよく聞かれる質問も全部盛り込んでます。
そもそも税務調査って何?
税務署の人が突然やってくる?
よくある勘違いなんですが、税務調査って突然やってくるものじゃないんです。必ず事前に連絡があります。『明日伺います!』なんてことは私の20年以上の経験でもありません(笑)
税務調査を一言で説明すると「税務署の人が『ちゃんと税金払ってる?』って確認しに来ること」です。
別に悪いことしてなくても来ます。むしろ「健康診断」みたいなもんだと思ってください。私もお客さんには「普段から健康に気をつけていれば、健康診断も怖くないでしょ?」って説明してます。
任意調査 vs 強制調査
任意調査
- 普通の税務調査はこれ
- 「協力してくださいね〜」というスタンス
- でも基本的に断れない
強制調査
- 俗に言う「マルサ」
- 裁判所の令状が必要
- よっぽど悪質じゃないと来ない
99.9%の人は任意調査なので、強制調査のことは心配しなくて大丈夫です。私のお客さんでも強制調査を受けた人はほとんどいません。
詳しくはこちらの記事をご確認ください。
個人事業主の人、これだけは知っておいて
いくらから税務調査が来るの?
みんなが一番気になるこの質問。正直、明確な基準はないんですが、私の経験上、売上1000万円を超えると注目度が上がりますね。でも500万円でも来ることはあります。逆に3000万円でも来ない人もいる。
要は「怪しさ」なんです。私はいつもお客さんに「怪しまれないようにしましょう」って言ってます。
怪しまれやすいパターン
- 去年と今年で売上が倍以上違う
- 経費率が同業者と比べて異常に高い
- 現金商売なのに現金の動きが不自然
- SNSで豪遊してるのに所得が少ない(←これ意外と見られてる)
私のお客さんでも、Instagram で高級車や高級時計の写真をバンバン上げてるのに、申告所得が200万円とかの人がいて、案の定調査が来ました。SNS時代は特に気をつけないといけませんね。
個人事業主がチェックされるポイント
私がこれまで立ち会った個人事業主の調査で、よく指摘される項目をまとめました。
- 売上の計上もれ
- 「あ、この入金忘れてた」は通用しません
- 私も決算前にはお客さんと入金チェックを必ずやります
- 経費の水増し
- プライベートの飲み会を「接待交際費」にしてない?
- 家族旅行を「出張費」にしてない?
- 家事按分の適正性
- 家賃の90%を経費にしてたらアウト
- 私は「常識的な範囲で」っていつも言ってます
一番多いのは「これ経費でいいよね?」って勝手に判断しちゃうパターン。私のところにも調査後に「実は…」って相談に来る人が多いんです。迷ったら事前に聞いてください。相談料をケチって後で何十万も追徴されるより、事前に相談した方が絶対にお得です。
法人の社長さん向け:会社の税務調査あるある
法人の税務調査の特徴
個人と違って、法人の税務調査はもうちょっと本格的です。私もいつも気合を入れて準備します。
調査期間
- 個人:1日〜2日
- 法人:2日〜3日(規模によってはもっと)
調査される税目
- 法人税
- 消費税
- 源泉所得税
- (場合によっては住民税も)
法人でよく指摘される項目
法人の場合、個人より複雑なので論点が多いんです。でも逆に言えば、ポイントを押さえておけば大丈夫。私がいつもお客さんにチェックしてもらっている項目があります。
- 売上の期ずれ
- 3月決算なのに4月の売上を3月に計上してない?
- 私は決算月の前後の売上は特に注意深くチェックします
- 役員給与の問題
- 期中で勝手に変更してない?
- 役員給与は原則として期中変更NGです
- 交際費の範囲
- 1人5000円超の飲食は交際費です
- 私のお客さんには「飲み会の人数と金額をメモしておいて」って言ってます
- 外注費と給与の区分
- 実質的に社員なのに外注費にしてない?
- これは結構グレーゾーンが多いので、私も慎重に判断します
税目別の「ここを見られがち」ポイント
消費税の税務調査
消費税は計算が複雑なので、間違いが多いんです。私も毎回チェックに時間をかけています。特に課税売上割合の計算とか、間違いやすいポイントがいくつかあります。
よくある間違い
- 課税売上と非課税売上の区分
- 仕入税額控除の要件不備
- 簡易課税の売上区分ミス
私のお客さんでも、不動産業の方が土地の売上を課税売上に入れちゃって、課税売上割合が100%になってしまったケースがありました。土地の売上は非課税なんですけどね。
相続税の税務調査
特徴的なポイント
- 亡くなってから1〜2年後に来る
- 「名義預金」を徹底的に調べられる
- 生前贈与の有無もチェック
相続税の調査は家族全員に影響するので、事前の準備が特に大切です。私も相続案件の時は、通常の調査以上に準備に時間をかけます。
特に名義預金の判定は難しくて、私も税務署とやり取りすることが多いです。「お父さんの名前だけど、実際に管理してたのは息子さんですよね?」みたいな指摘を受けることがあります。
源泉徴収の税務調査
チェックされるポイント
- アルバイトの源泉徴収漏れ
- 外注先への支払いの源泉徴収
- 税理士報酬の源泉徴収
私も税理士なので、お客さんから源泉徴収してもらう立場なんですが、たまに源泉徴収を忘れる会社さんがいて、調査で指摘されることがあります。
税務調査の流れを時系列で解説
私が実際に経験している調査の流れを、時系列で詳しく説明しますね。
1. 事前通知(調査の2週間前くらい)
電話がかかってきます。
調査官:「○○税務署の△△です。税務調査をさせていただきたく…」
ここで確認すること
- 調査対象期間(「令和○年から○年まで」)
- 調査対象税目(法人税、消費税など)
- 調査予定日時
- 持参する書類
この時点で私のような税理士に連絡してください。「後で相談します」はNG。その場で「税理士と相談して折り返します」と伝えましょう。私もお客さんには必ずそう指導しています。
2. 日程調整
交渉可能なポイント
- 調査日時(平日の営業時間内が基本)
- 調査場所(基本的に事業所)
- 税理士の同席
無理に早い日程にする必要はありません。準備期間は大切です。私はいつもお客さんに「最低1週間は準備期間を取りましょう」って言ってます。税務署も無茶は言ってきません。
3. 調査当日
朝の流れ
- 挨拶・身分証明書の確認
- 調査の説明
- 質問開始
基本的な心構え
- 嘘はつかない(バレます)
- 分からないことは「分からない」
- 推測で答えない
- 感情的にならない
「すみません、記録を確認させてください」は魔法の言葉。即答する必要はないんです。私がお客さんに一番伝えたいのはこれです。焦って間違った答えをするより、確認してから正確に答える方が絶対にいい。
私も調査に同席するときは、お客さんが焦らないよう、「確認してから答えましょう」って声をかけています。
4. 調査終了・結果説明
パターン別対応
- 問題なし:「ありがとうございました」で終了
- 軽微な指摘:修正申告を検討
- 重大な問題:税理士と対策協議
私の経験だと、きちんと準備していれば「問題なし」で終わることが多いです。
何年前まで調べられるの?時効の話
基本的なルール
よく「3年」って聞きますが、実際はもうちょっと複雑なんです。私もお客さんに説明する時は、ケースバイケースって話をします。
一般的なケース
- 通常の調査:過去3年分
- 重要な取引:過去5年分
- 意図的な隠蔽:過去7年分
時効の考え方
更正・決定の除斥期間
- 申告期限から5年(通常)
- 申告期限から7年(偽りその他不正行為)
「もう時効だから大丈夫」って思ってても、不正があったら7年遡られるので注意してください。私のお客さんにも「時効は当てにしちゃダメ」って言ってます。
書類保存のルール
法定保存期間
- 帳簿:7年間
- 決算書類:7年間
- 証憑書類:7年間
デジタル化が進んでるので、スキャンして保存でもOKです。ただし、一定の要件があるので確認してください。私のお客さんには電子帳簿保存法の要件も含めて説明してます。
調査官がチェックする「あの項目」
売上関係
調査官が一番時間をかけるのは売上です。ここが一番重要。私も関与先の調査の時は、売上関係の資料を特に入念に準備します。
チェック方法
- 通帳の入金と売上の照合
- 請求書と入金のタイミング確認
- 現金売上の裏付け資料
よくある指摘
- 期末の売上計上もれ
- 現金売上の記録不備
- 売上除外(これは重加算税対象)
私のお客さんでも、期末の売上を翌期に回しちゃって指摘されたケースがあります。「まだ入金されてないから」って理由だったんですが、売上の計上は入金ベースじゃなくて実現ベースなんですよね。
経費関係
領収書チェックのポイント
- 日付、金額、宛名
- 但し書きの内容
- 事業関連性
「お品代」だけの領収書は説明できるようにしておいてください。「何を買ったんですか?」って絶対聞かれます。私のお客さんにも「領収書の裏にメモを書いておいて」って言ってます。
危険な経費
- 家族との食事を接待交際費
- プライベート旅行を出張費
- 個人的な買い物を消耗品費
私も「これは経費になりますか?」って聞かれることが多いんですが、グレーゾーンの場合は「事業関連性を説明できるかどうか」で判断してます。
現金管理
現金商売の人は要注意
- レジ締めと帳簿の照合
- 釣り銭の管理
- 売上金の入金タイミング
現金商売の人は、毎日のレジ締め表を作ることをおすすめします。私も現金商売のお客さんには必ず指導してます。これがあるかないかで調査の印象が全然違います。
やばい、ペナルティくらった時の対処法
加算税の種類
過少申告加算税
- 追加税額の10%(一部15%)
- 「うっかりミス」レベル
無申告加算税
- 納付税額の15%(一部20%)
- 申告してなかった場合
重加算税
- 35%〜40%
- 「意図的に隠した」と判断された場合
重加算税だけは絶対に避けたい。これがつくと今後の調査でも要注意人物扱いされます。私も重加算税がつかないよう、普段から気をつけてもらってます。
私のお客さんでも、売上を意図的に除外して重加算税を受けた方がいます。その後の調査では、毎回厳しくチェックされるようになりました。
延滞税を安くする方法
計算式がややこしいんですが…
- 年7.3%〜14.6%(年によって変動)
- 日割り計算
対策
- 早期の修正申告
- 分納の申請
- 納税猶予の検討
延滞税は1日でも早く払えば安くなります。「後で払おう」は損します。私のお客さんには「とにかく早く払って」って言ってます。
自主的修正申告のメリット
ペナルティが半分になる!
- 調査前の自主修正:過少申告加算税なし
- 調査中でも調査官の指摘前:加算税が軽減
「あ、間違いに気づいた」と思ったら、すぐに修正申告することをおすすめします。私もお客さんには「気づいた時点で相談してください」って伝えてます。
早期の修正申告で加算税を免れたケースは、私の経験でも何度もあります。
事前準備で90%決まる!やっておくべきこと
書類整理のコツ
調査当日にバタバタするのが一番印象悪いです。事前準備で勝負は決まります。私はいつもお客さんに「調査は準備で8割決まる」って言ってます。
整理のポイント
- 年度別・月別に分ける
- ファイルにインデックスをつける
- デジタルならフォルダ分け
- 科目別に分類
- 交際費、旅費交通費など
- 同じ科目でもまとめておく
- 説明資料を作成
- 大きな取引の説明書
- 特殊な処理の根拠資料
私は調査前に必ずお客さんと一緒に書類整理をします。この時に問題点も洗い出せるので、一石二鳥なんです。
チェックリスト
調査1週間前までに準備するもの □ 申告書控え(過去3年分) □ 総勘定元帳 □ 現金出納帳 □ 預金通帳(コピーでOK) □ 請求書・領収書(月別ファイル) □ 契約書類 □ 給与台帳・源泉徴収票 □ 法定調書
当日朝の準備 □ 身だしなみを整える □ 会議室・応接室の準備 □ お茶・コーヒーの用意 □ 税理士への連絡確認
このチェックリストは私が実際に使っているものです。お客さんにもコピーして渡してます。
税理士との連携
調査に税理士が同席するかどうかで、結果が大きく変わることがあります。私も同席した調査としなかった調査では、明らかに結果が違います。
税理士同席のメリット
- 専門的な質問への適切な回答
- 納税者の権利を守る
- 感情的になりがちな場面での仲裁
- 調査後の対応アドバイス
同席を依頼するタイミング
- 事前通知を受けた時点
- 遅くとも調査1週間前
私の場合、調査の同席料は1日10万円をいただいてますが、それ以上の価値は絶対にあると思ってます。
リアルな体験談と失敗例
成功例:準備が功を奏したケース
飲食店経営・Aさんの場合
「毎日のレジ締めをきちんとやってて、売上と現金の動きが一致してたんです。調査官も『きちんと管理されてますね』って言ってくれて、1日で調査終了でした。」
現金商売の方は、この例を参考にしてください。日々の積み重ねが大切です。私のお客さんでも、普段からきちんと管理している人は調査がスムーズに終わります。
失敗例:これはやっちゃダメ
IT企業経営・Bさんの場合
「領収書をもらい忘れることが多くて、レシートとかメモで処理してたんです。調査の時に『これは何の支払いですか?』って聞かれても説明できなくて…結局、経費として認められない項目がたくさん出てきました。」
証憑書類の不備は一番もったいないパターンです。私も普段から「領収書は絶対もらって」って口うるさく言ってます。
重加算税を受けた失敗例
建設業経営・Cさんの場合
「現金で受け取った工事代金を、一部申告しないでいたんです。『バレないだろう』って思ってたら、取引先への反面調査でバレて重加算税…。税務署って本当によく調べるんですね。」
「バレないだろう」は絶対にダメ。私のお客さんには「税務署をなめちゃいけない」って言ってます。
最後に:税理士岩本からのメッセージ
長い記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
税務調査は確かに緊張するものですが、正しい知識と準備があれば決して怖いものではありません。私が20年以上税理士をやってきて感じるのは、「普段からコツコツと正しい処理をしている人は、調査でも問題になることはほとんどない」ということです。
大切なのは:
- 正確な記帳:面倒でも日々の記録をしっかりと
- 証憑の保管:領収書や請求書は必ず保管
- 早めの相談:わからないことは専門家に相談
- 誠実な対応:調査官には正直に対応
私もお客さんには「税務調査は健康診断みたいなもの」って言ってます。普段から健康に気をつけていれば、健康診断も怖くないですよね。
もし税務調査の通知が来ても、慌てずに私のような専門家に相談してください。適切な準備と対応で、きっと乗り切れます。
皆さんの事業が健全に発展していくことを心から願っています。
困った時は 税務調査でお困りの際は、経験豊富な税理士にご相談を。早めの相談が、問題を最小限に抑える秘訣です。