経営者コーチングとは?税理士が数字をもとに伴走する意味と、向いている経営者

横浜市で中小企業の経営者の方の税務顧問と経営者コーチングを手掛ける、岩本隆一税理士事務所の代表、岩本隆一です。
「売上は伸びているのに、なぜかお金が残らない」「数字は毎月見ているけれど、次に何をすればいいのか分からない」「大きな決断を、相談相手がいないまま先延ばしにしている」。顧問先の経営者の方と話していると、こうした声を本当によく耳にします。
経営者は、最終的にはひとりで決めなければならない立場です。だからこそ、頭の中を整理し、決めたことをやり切るための「対話の相手」がいるかどうかで、1年後の結果が変わってくることがあります。
今回は、最近ご相談が増えている「経営者コーチング」について、一般的なコーチングとの違い、税理士が行う意味、どんな経営者に向いているのかを整理しました。
経営者コーチングとは:答えを「教わる」のではなく「自分で出す」ための対話
コーチングは、相手の話を聞き、問いかけを通じて考えを整理し、本人が自分で答えを出して行動できるように支援する手法です。経営者コーチングは、その対象を経営者に絞り、事業の目標・意思決定・行動計画といった経営のテーマを扱います。
よく比較されるのが経営コンサルティングです。両者の違いは、おおむね次のとおりです。
右にスクロールしてご確認ください
| 項目 | コンサルティング | コーチング |
|---|---|---|
| 役割 | 専門家が分析し、答え(施策)を提示する | 経営者が自分で答えを出せるよう、対話で支援する |
| 主役 | コンサルタントの知見 | 経営者自身の考えと行動 |
| 向いている場面 | 専門知識が必要な特定の課題を短期間で解決したいとき | 目標を決めてやり切りたいとき、判断軸を整えたいとき |
| 成果の残り方 | 施策そのもの | 経営者の判断力・行動の習慣 |
どちらが優れているということではなく、目的によって使い分けるものです。実際には、コーチングの中で必要に応じて専門的な助言を挟むことも多く、当事務所のコーチングもその形をとっています。
税理士がコーチングを行う意味:「気持ち」だけでなく「数字」で話せる
一般的なコーチングは、目標や価値観、気持ちの整理が中心になります。それ自体はとても大切ですが、経営の悩みの多くは、最終的には「お金」と「数字」に行き着きます。
- 「なんとなく不安」を具体的な課題に変えられる:試算表・資金繰り・粗利率などを一緒に見ることで、「何が」「いくら」「いつまでに」足りないのかがはっきりします。
- 決めたことの結果を数字で確かめられる:値上げ、仕入れの見直し、採用などの行動が、翌月以降の数字にどう表れたかを確認しながら次の一手を決められます。
- 税金・資金繰りへの影響もその場で分かる:設備投資、借入、役員報酬の変更など、大きな判断の前に、税負担や手元資金への影響を確認できます。
- 守秘義務がある:税理士には法律上の守秘義務があります。社員や家族、金融機関には話しにくい本音も、安心して話していただけます。
(仮定例)売上は伸びているのに預金が増えない場合
(仮定例)売上は前年より伸びているのに預金残高が増えず、不安を感じている経営者が、試算表と資金繰り表を見ながらセッションを受けるケースを考えます。
数字を並べてみると、売掛金の回収までの期間が延びている、在庫が増えている、借入金の元本返済は経費にならないため利益ほどには手元にお金が残らない、といった原因の候補が見えてきます。どれから手を付けるかは経営者自身が決め、次回までに確かめることを決めて、翌月以降の試算表で結果を振り返ります。実際の事例ではありません。
経営者コーチングでよく扱うテーマ
「経営の話なら何でも」が基本ですが、実際にご相談が多いのは次のようなテーマです。
- 利益と資金繰り:売上はあるのにお金が残らない理由と、どこを変えれば残るのか
- 目標と行動計画:年間目標を、四半期・月・週の行動に分解する
- 価格と商品:値上げのタイミング、商品構成、取引先の選び方
- 人と組織:採用、仕事の任せ方、評価、社員との関わり方
- 経営者自身:時間の使い方、役員報酬、将来の事業承継や売却
- 大きな意思決定:新規事業、設備投資、借入など、迷っている判断
コーチングが向いている経営者・向いていない経営者
向いている こんな方におすすめです
- 目標はあるのに、日々の業務に追われて行動に落とし込めないまま時間が過ぎてしまう方
- 決めなければならないことがあるのに、相談相手がいなくて先延ばしにしている方
- 試算表や決算書は受け取っているものの、経営判断に十分使えていないと感じている方
- 創業期・拡大期など、何にお金と時間を使うかの判断が結果を大きく左右する時期にある方
向いていない 別の方法をおすすめする場合
- 「やるべきことを全部指示してほしい」という方には、コンサルティングや専門家への個別の依頼の方が合っています。
- 資金がすでに尽きかけているなど、緊急の対応が必要な場合は、まず金融機関や専門家と具体的な資金対策を進めることを優先します。
当事務所の経営者コーチングの進め方
当事務所では、代表税理士の岩本がすべてのセッションを直接担当します。進め方は次のとおりです。
- 初回の無料相談(30分):今の悩みと、コーチングに期待することをお聞きし、合うかどうかを一緒に確認します。
- 事前ヒアリング:ヒアリングシートと、直近の決算書・試算表をお預かりします。
- セッション:単発(90分)または月1回(60分)のセッションで、数字を見ながら対話し、毎回「次回までにやること」を決めます。
- 振り返り:次のセッションで、決めたことの結果を数字と行動の両面から確認し、計画を修正します。
料金やプランの詳細は、経営者コーチングのページにまとめています。顧問契約の有無にかかわらずご利用いただけます。
まとめ:経営者コーチングは「決めて、やり切る」ための仕組み
経営者コーチングは、答えを教わるためのものではなく、経営者が自分で決め、その決定をやり切るための対話の仕組みです。税理士が行うコーチングでは、目標や気持ちの整理に加えて、実際の数字を土台に課題を具体化し、行動の結果を数字で確かめながら進められるのが特徴です。
「経営者コーチングとは」まとめ
- コーチングは、対話を通じて経営者自身が答えを出し、行動できるように支援する手法
- コンサルティングは答えを提示するもの。目的によって使い分ける
- 税理士のコーチングは、試算表・資金繰りなどの数字を土台に課題を具体化できる
- 行動の結果を数字で確認し、税金・資金繰りへの影響もその場で確認できる
- 目標を行動に落とし込めない方、相談相手がいない方に向いている
「経営者コーチング」に関するよくある質問
はい、コーチングは単独でご利用いただけます。現在の顧問税理士の変更をお願いすることはありません。直近の決算書や試算表をお預かりできれば、数字を見ながらのセッションが可能です。
特定の判断について整理したい場合は、単発のセッション1回でも十分なことがあります。目標を決めて行動を習慣にしたい場合は、四半期ごとの振り返りができる3か月以上の継続をおすすめしています。
はい、Zoomでのオンラインセッションに対応しています。横浜市内の方は、事務所(横浜駅から徒歩11分)での対面も可能です。
経営の悩みは、横浜の岩本隆一税理士事務所へ。
「数字を見ても次に何をすべきか分からない」「大きな決断を一緒に整理してほしい」「目標を行動に落とし込みたい」など、経営者の方のお悩みをお聞かせください。代表税理士が直接対応します。初回30分の相談は無料です。
執筆者紹介

岩本隆一税理士事務所
代表税理士・行政書士
岩本 隆一Ryuichi Iwamoto
準大手税理士法人で多くの実務を経験後、横浜市西区で独立。「経営者の孤独と本音に寄り添うパートナー」を信条に、代表自らが直接対応します。IT(クラウド会計・LINE)を活用して業務を進めます。土日祝・夜間の対応は事前予約制です。横浜F・マリノスを愛する生粋の横浜っ子です
税務・申告に関するご相談を承ります。
「税金のことが分からない」「税務署から連絡が来て不安だ」「申告期限が迫っている」など、
どんなことでも一人で悩まずご相談ください。横浜市密着の岩本隆一税理士事務所が、税務・申告についてサポートします。
ご依頼に関する初回相談・お見積もりは無料です。具体的な調査・検討が必要なご相談は、内容を伺ってご案内します。LINEでのご相談も承ります。土日祝・夜間の対応は事前予約制です。
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